フォーマット |
CD |
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構成数 |
2 |
国内/輸入 |
輸入 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2023年10月26日 |
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規格品番 |
900212 |
レーベル |
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SKU |
4589538805432 |
ベルナルト・ハイティンクがバイエルン放送交響楽団の定期演奏会にデビューした1958年から65年となる2023/24シーズンを記念して、バイエルン放送収録の音源から2010年のブルックナー:テ・デウムと1993年の交響曲第8番が初CD化。緻密かつ壮大な第8番が特に聴きものです。
ハイティンクのブルックナー:テ・デウムの録音にはコンセルトヘボウ管(1966)とウィーン・フィル(1988)があり(共にPhilips/現Decca)、これが3種目。ブルックナーを得意とする指揮者でも必ずしもこの作品を録音するわけではないので、ハイティンクがこの曲に寄せる格別な思いがうかがわれます。ここでも、作品の壮大さと神秘的な美しさを遺憾なく表現した演奏を展開しています。
しかし、その後に収められた交響曲第8番は、その上をいく聴きもの。ハイティンクの同曲録音には6種があります。コンセルトヘボウ管との1969年盤は速めのテンポを基本としつつも緩急強弱を細かく操作し、後年のハイティンクを知る人が驚くようなアッチェレランドをかけるなどドラマティックな面を強調した演奏ですが、同じオケを振った1981年盤では慌てず騒がずの正攻法による堂々とした演奏が展開され、解釈が完成の域に入ったことが感じられます。そのスタイルはその後の演奏にも一貫し、1995年のウィーン・フィル盤はレコード・アカデミー賞に輝きました。このバイエルン盤の演奏も基本的に変わりませんが、他の演奏に比べるとわずかながらテンポを落とし、すべての楽想を噛みしめて緻密に抉り出そうとするかのような緻密さを大きなスケール感の中で実現した演奏になっています。
(1/2)
ナクソス・ジャパン
両曲とも演奏後の拍手はカットされています。
参考情報:ハイティンクのブルックナー交響曲第8番演奏時間比較(拍手を除く)
コンセルトヘボウ管 1969年9月(Philips) 13:58/13:34/25:19/20:46=73:37
コンセルトヘボウ管 1981年5月(Philips) 16:05/16:14/29:16/23:57=85:32
ECユース管 1989年8月 17:19/15:20/30:10/24:42=87:41
バイエルン放送響 1993年12月(BR) 17:32/15:48/29:43/25:03=88:06
ウィーン・フィル 1995年1月(Philips) 16:57/15:11/27:27/23:55=83:30
シュターツカペレ・ドレスデン 2002年12月(Profil) 16:32/15:26/27:52/24:55=84:45
コンセルトヘボウ管 2005年2月(RCO Live) 16:46/16:12/28:01/24:33=85:32
(2/2)
ナクソス・ジャパン
構成数 | 2枚
アントン・ブルックナー(1824-1896):テ・デウム/交響曲第8番
[CD1]
1-5. テ・デウム ハ長調 23:30
1. Te Deum. Allegro moderato
2. Te ergo. Moderato
3. Aeterna fac. Allegro moderato. Feierlich, mit Kraft
4. Salvum fac. Moderato - Allegro moderato
5. In te, Domine, speravi. Maessig bewegt
交響曲第8番 ハ短調(第2稿 ハース版)
6. I. Allegro moderato 17:32
7. II. Scherzo. Allegro moderato - Trio. Langsam 15:48
[CD2]
1. III. Adagio. Feierlich langsam, doch nicht schleppend 29:43
2. IV. Finale. Feierlich, nicht schnell 25:03
【演奏】
クラッシミラ・ストヤノヴァ(ソプラノ)…CD1:1-5
イヴォンヌ・ナエフ(メゾ・ソプラノ)…CD1:1-5
クリストフ・シュトレール(テノール)…CD1:1-5
ギュンター・グロイスベック(バス)…CD1:1-5
バイエルン放送合唱団…CD1:1-5
バイエルン放送交響楽団
ベルナルト・ハイティンク(指揮)
【録音】
2010年11月10-12日
ミュンヘン、フィルハーモニー・イン・ガスタイク(ライヴ)…テ・デウム
1993年12月15-17日
ミュンヘン、ヘルクレス・ザール(ライヴ)…交響曲第8番
総収録時間:111分
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1.[CD]
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2.[CD]
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ハイティンクが実演で繰り広げていたブルックナーの醍醐味を味わうために、第8番となれば必聴というべき93年ライヴ(拍手なし)。95年ウィーン・フィル盤の出現を用意したと首肯させる秀演だ(ディテールの相違もぜひご確認ください)。バイエルン放送響がまさに渾身の力演を見せており、ハイティンクの中庸を得た伸展・増幅的な造型が鋭く絶頂的に現出した破局表現での強力な金管群には息を呑む(第1楽章展開部、「死の告知」、終楽章コーダなど)。開巻の『テ・デウム』(2010年ライヴ)はこれが3種目、88年ウィーン・フィル盤と同様、バイエルン放送合唱団が格調高く、ライヴならではの白熱が加わって圧倒的。
intoxicate (C)森山慶方タワーレコード (vol.167(2023年12月10日発行号)掲載)
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